4代目機械研会長日記〜2002年9月〜


9月某日

その日は、ロボットランサーのチームが、
回路のチェックをするために、M君の家に集まっていた。

時計は夜の11時を回り、疲れと眠気のために集中力が落ちてきた頃だった。

ランサーのロボットを組み立て終わったT君は、
コネクタを1つずつ挿し込み電源を入れていった。

部屋の反対側では、テレビゲームをしていて、みんなの視線はそちらに向いていた。

T君が、ステッピングモーターの電源を入れた。

そのとき

パチン

高く、乾いた、何かがはじけるような音がした。

しかし、ゲームに熱中していた人は、まったくその音に気がつかなかった。
また、気がついた人も、誰かが蚊でも叩いたのだろうと思った。
だれも、その音の重大さに気がついていなかった。

しばらくして、T君が奇妙なことを言った。
「ステッピングモーターに電流が流れていない。」

「おかしい」

回路の接触不良か、それともコネクタの挿し忘れか、
とにかく、回路を調べ始めた。

その時、誰かが気付いた。
「さっきの音、手を叩いた音じゃなくて、回路からした音じゃないのか?」

みんなの表情がこわばった。

大急ぎで電源を切り。丹念に回路を調べた。





音の原因が分かった。
ステッピングモーターのモータードライバ(数万円)に、
穴が開いていた。
モータードライバ(数万円)が破裂した音だったのだ。

Tくん以外のみんなは大爆笑。T君は、放心状態でした。

原因は、回路がちゃんと固定されておらず、
ロボットのアルミ部分と接触していて、ショートしたため。
T君は高い勉強代を払う事になってしまった。


9月12日〜14日(キャンプ)

一日目

京大機械研で、もはや恒例となってきた「夏キャンプ」
今年のキャンプ場は、滋賀県にある「愛郷の森キャンプ場」

いきなり問題が発生した。集合時間になってもM君がやってこないのである。
心配して電話をかけてみると、ただの寝坊だった。
電車の時間が迫っているので、さきに京都駅に移動するが、
M君はまだ追いつかない。
とうとう電車に乗り込み、電車が動き出したその時、
改札口に向かって全力疾走してくるM君の姿が・・・
電車の中で、みんな大爆笑でした。

さて、今回はキャンプ場に向かう前に、先のABUロボコンで仲良くなった、
「立命館大学ロボット技術研究会」さんのところにお邪魔しました。
さまざまな工作機械やロボットなどを見せていただき、
さらに、お土産としてワイヤーストリッパーを3個もいただきました。感謝感謝。

キャンプ場に到着
早速バーベキューの準備に取り掛かる。
まずはご飯。
水の分量と火加減を間違えて、とんでもなく生なご飯ができてしまい大騒ぎ。
仕方なく、水を追加して炊きなおす。
なんとか人の食べるものになったようだ。

次は肉だ。



炭が足りない!!
まるで足りていない。
多分、ご飯を炊くのに使いすぎたのだろう。
炭がなければ肉が食べられない。
しかし、キャンプ場の売店はもう閉まっている。
そこで、
キャンプ企画担当の赤羽君と山名君が、
他の客から炭を分けてもらうために、バンガローを訪ね歩いた。
すると、
ありがたいことに、炭を分けてくださる方がいた。

無事に炭を手に入れ、バーベキュー開始。
もうすっかり夜になっていて、みんな、お腹が空いていたので、
肉をめぐって大激戦が始まった。
空腹は最高の調味料
お肉がとってもおいしかった。
失敗したご飯も、結構おいしくできていて、みんな驚いていた。

バーベキューが終わり、
次の機械研の今後について、お酒を飲みながら語り合おうと思ったのだが、
お酒がもうなくなっていた。
そこで、肝試しをかねて、2km先のコンビニまで、
買出しに行くことになり、C先輩を先頭に数名が出発した。

30分ほどして、買出し班から電話があった。
「コンビニまで着いたけど、閉まってた。」
買出しに行ってない人は、バンガローで大爆笑。
買出し班は、その後また30分以上かけてキャンプ場まで戻ってきた。

酔っ払っていたC先輩は、その往復の間に、
溝に落ちたり、様々なことを仕出かしたらしいのだが、
現場を目撃していないので、詳細は定かではない。

二日目

起床11時。
キャンプ場レストランで昼食を食べることにした。
さすがに17人で押しかけたので、なかなか料理が出てこない。
しかも、学生にとってはすこし高い値段だった。
まあ、キャンプ場だから仕方ない。

午後からは、川遊び。
童心に返って、水切りをしたり、泳いだり、
川の水をせき止めようと頑張ってみたり。
すこし、おとなげない気がしつつも、久しぶりの自然を、全身で満喫した。

楽しい時間は、あっという間に過ぎ去り、もう夕方。
買出しと夕食の準備に取り掛かった。
前日の教訓をもとに、お酒は多めに、との方針で、大量にお酒を買い込んだ。

夕食のカレーを作っていると、機械研OBの速石さんがやってきた。
その片手には、なにやらロケットランチャーのようなものを持っている。
水を入れたペットボトルを装填、自転車の空気入れで空気を入れていく。
そして、引き金を引いた。
ペットボトルが勢い良く飛び出し、そして、はるかかなたへと飛んで行きました。
その飛距離には、みんなびっくり。

カレー作りは順調に進み、ご飯も今度は失敗せずに炊けたようだ。
実際、食べてみると、ホントに美味しくできていた。
S君など、4皿もたいらげてしまった。
ただ、ご飯の量が多く、大量に余ってしまったのが残念。

キャンプの夜といえば「肝試し」。
昨日の夜、散々な目にあったC先輩が中心になって脅かし役になった。

夜のキャンプ場は、
本当に真っ暗で、
不気味な雰囲気だった。

けれども、大学生にもなって肝試しで怖がるような人がいるわけもなく、
肝試しは失敗かと思われた。

しかし

たった一人、K君はちがった。
彼は平静を装っていたが、
カメラは捉えていた、

戦慄の恐怖に怯え驚愕した彼の表情を!!

みんな、デジカメに映ったK君の顔をみて大爆笑でした。

三日目

朝ごはんは、昨日の残り物。
チェックアウトの時間に間に合わせるため、必死で片付けをして、
キャンプ場を後にした。

来年もまた、楽しいキャンプができるといいな。


5月/4月/3月/2月/12月/11月/10月/9月

京大機械研ホームページに戻る


この日記は、京大機械研2002年度会長の足立が作成しました。